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稲佐ん山から (2)


いなさんやまから かぜもらおう いなさんやまから かぜもらおう いーんま かーぜ もどー そー

inasan-yama-kara kaze-morao inasan-yama-kara kaze-morao inma-kaze modosoo




たこ(ハタ)あげのうたです。一人で布を風に見立ててふり、もどそーで布を放ちます。他に 大布を数人で持ち、うたに合わせて上下させて、その大布の風の中をくぐりぬけて遊びます。最後に布を放ちます。


ハタ揚げに欠かせない風を呼ぶわらべうたのご紹介です。長崎では凧(たこ)のことを「ハタ」といいます。 今年も三日に、 長崎市の唐八景公園で長崎ハタ揚げ大会がありました。強風が吹き、参加した家族連れの人たちは、それぞれのハタを揚げて競いました。 歌にあるように、稲佐山からの春風が吹き込んで、ハタはあっという間に空高く揚がり、まるで空中に泳ぐ魚のエイのようでした。 それをたぐって右や左にスーイスイ、まるで生き物のように縦横無尽に動かします。そして相手のハタをビードロヨマ(ガラス粉をつけた揚げ糸)で合戦させて切って落としていくのです。負けたハタはふらりふらりと空中に落ち、「ヨイヤー」という掛け声が 掛けられます。 港から吹き上げる稲佐山からの風は、絶品ならぬ「絶風」。また、近くの「愛宕ん山から風もらおう」ともうたわれていたそうで、切に風を呼びたい気持ちの表れた歌でしょう。 そもそも、この祭りは長崎三大行事(長崎くんち、精霊流し)の一つで、 江戸時代から伝わるものです。昔は春の季節のお金持ちの道楽で、ハタ揚げを見物しながら芸者衆を呼び、酒宴を開く大人の遊びだったようです。今ではブラスバンドの演奏や長崎検番の舞などがあり、家族連れで楽しめます。 サークル”あっかとばい”では、大きな布を風に見立てて歌って遊んでいます。 (長崎新聞 掲載)

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