町で饅頭(まんじゅう) こうて
町でまんじゅう 買(こ)うて 日見で火もろうて 矢上でやいて 古賀でこんがらかして 久山でうち食(く)うた
mati-de manzyu-koute himi-de hi-morote yagami-de yaite koga-de kongara-kasite kuyama-de uti-kuta
先頭(頭)の子が旗を持ち、数人の子どもたちと手をつなぎ歌いながらうねり歩く。 歌い終えたら頭の子は しっぽにまわり、つぎの子が先導して遊ぶ。

長崎の人々になじみのあるわらべうたです。もともと羽根突きや手まり歌として遊ばれてきました。歌詞が、それぞれの地名に合わせてうたわれています。 ”あっかとばい”では今年も五月四日に、歌にそって旧長崎街道を探索する「わらべうた親子探検ツアー」を行いました。 「町で—」の起点の馬町から、いざ出発。新大工町のシーボルト通りで饅頭(まんじゅう)を買い、日見峠越え。峠で饅頭を食べて昔の人の通った足跡を探検しました。 次に、バスを乗り継ぎ矢上、古賀の藤棚、旧本田邸、終点の諫早市久山町の饅頭店までの行程でした。帰路は汽車に乗り長崎へ。 今は江戸時代の徒歩からすると、車であっという間のスピードで峠を越さずトンネルを通過できます。 トンネルなどない時代の峠越えや、関所や旧農家の生活場を探検することで、子どもたちは昔の人たちの時間と空間を感じることができました。 それに、一日に四軒の店の饅頭の味くらべは、手ごろな値段で買える饅頭のおいしさ、多様さに感動した面白いツアーでした。 長崎はほかの地より饅頭店がたくさんあります。これは、日本で初めてオランダ船によって砂糖がもたらされた土地柄だったからでしょう。カステラなどのお菓子の文化が開いた長崎の町ならではの歌ではないでしょうか。(長崎新聞 掲載)