わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)


叔父の初盆に樺島へ行って来ました。

子どものころ夏休みになると樺島で暮らしていました。

昭和30年ころは、野母崎までバス。それから樺島へは渡し舟でした。

渡し船のゆれ、におい、エンジン音、波しぶき、ワクワクしながら渡った。

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お米をもたされて、まるで疎開のように親からはなれた生活は新鮮。

同じ年の従姉妹もいて每日がゆかい。叔母も、叔父もやさしかった。

島では、だいじなお客さんのように、美味しい料理をつくってもらった。

叔父の家には魚の絵がかかっていて、なんとなく守り神のような絵を見上げ、土間にはカマドがあり、五右衛門風呂に入っていた。

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ある時、新鮮なサバを煮つけにしてくれたが、ジンマシンがでて叔母をあわてさせた。

叔母は、せっせとツワの根をせんじて飲ませてくれて治った。

夏いっぱいの子ども思い出は、肌身にしみている。樺島にはそれがあった。

嫌な顔もみせず、ほがらかに世話してくれた叔母、叔父。大人になってその温かさに深謝している。

ありがとうございました。