わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)

いつもの長崎手帖を音読です。集いは2014年6月22日

手帖の中の面白い文章をご紹介します。陸蒸気=昔の汽車です。

正式に汽車(当時の人は陸蒸気とよんでいた)が市中を走ったのは長崎と言われている。時は慶応元年(1865)のこと。走ったのは大浦海岸通りで、今でも地下には、一番下にグリを敷き、その上をあまかわでたたき、その上には小さなグリ、その上に温石を敷きつめ、その上に真砂と言ったレールの道床の後が残っていると言われる。

走った区間は、税関(今の市民病院)前から松ヶ枝橋間で、敷設はグラバー商会の手になったのだそうである。この汽車が走る前日、時の奉行は市中に、この意味の触れ書を回したそうだ。
「明日、大浦海岸にて火を吐きながら走る陸蒸気と言う車が運転されるから、立ちのぼる煙を見ても火事と間違えぬようにせよ」  長崎一番帳・112より抜粋

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1865年といえば、坂本龍馬が長崎に亀山社中をつくった年。そして2年後、1867年に京都で暗殺される。次年、1868年が明治元年です。

まさに、江戸時代から明治への激動の時代に陸蒸気は走ったんですね。

長崎で坂本龍馬は、陸蒸気を見たでしょうか?

第二十五回は、長崎手帖No.10の、蜀山人の恋文〜コーヒーの飲み方〜長崎一番帳107~112まで。第二十四回はここです。

次回は、7月27日(日)の予定です。どなたでも参加できます。気軽にいらっしゃいませんか?