わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)

考える人は季刊誌。2015年冬号の特集は山極寿一さんです。

「人はどうして家族が必要なのでしょう」永遠のテーマですね。おもしろそう、、読んでみました。

P1200690

京都大学総長の山極寿一さん。ロングインタビューからの一部抜粋です。
ゴリラ研究の第一人者であり、ゴリラから探る家族の起源論や父性論で知られる山極寿一さんだが、意外なことに若いころは「家族をつくりたくなかった」という。いったいどんな変遷があったのでしょうか。
子供にしてもパートナーにしても、自分の存在を押し付けるべきではない。そういう押しつけ合いみたいなものは嫌だと思っていました。
家族は自分の犠牲を惜しまない。親のために、子供のために、犠牲になることが自分の喜びにつながるような組織です。(家族というえこひいきをする社会組織と相反する互酬的な共同体の社会組織がある。)
人間の赤ちゃんは、脳は急速に成長するけれども、摂取エレルギーを脳に回す分、体の成長は遅れてしまう。
人間の家族は乱婚ではない。ちゃんと父親がいる。だから、乱婚ではない交尾形態をもち、父親の存在があるゴリラを研究しようと思ったのです。
P1200691
私たちは日常的に言葉を使って人間関係を左右していると信じ込んでいますが、そうではない。(言葉のいらない共鳴集団)
共同体だけがあっても人間ではない。家族だけあっても人間ではない。その二つがなければ、人間性を発揮することはできない。家族と共同体をつなぎ合わせるのが共感です。
父親という文化的な装置をつくることによって、人間はそれまで生物学的な存在でしかなかった母親を、文化的な装置に押し上げることができた。
そうか!!と頷くばかりの記事で、やさしく読みやすいですよ。