おしらせ
2018.06.03
本「だからこそ、自分にフェアでなければならない。」プロ登山家・竹内洋岳のルール
プロ登山家・竹内洋岳は46歳。 初めて知りましたが、日本人初標高8000メートル以上の14座全登頂。17年間にわたって成功した凄いプロ登山家だった。
この本は、彼と一緒に天狗岳に登山し(2013年)、10時間のインタビューをもとに書かれた小林紀晴(日本のジャーナリスト、写真家、作家)によるもの。
標高475.2m岩屋山にしか登らない私に一気読みさせるだけの濃い内容。一部抜粋してみます。
日常生活の中にだって間違いなく死はあるんですよ。ただ、山の中の方が死が見える。・・・たとえれば、普段の日常では相まえる相手の刀が鞘(さや)に収まっている状態でしょうか。それが、山ではその刀が抜き身だと思うんですね。同じ刀だと思いますよ。鞘に収まってるか、収まっていないかだけで刀には違いない。だけど鞘から抜かれてると、心構えが変わります。(105p、106p)
だからか!! 彼は死への細部にわたる想像力と恐怖心を利用して、全力で危険を回避する登山家だった。
考え続けることで自分を保つ。山の頂上は通過点でしかない。(147p 171p)
そうか! 私に当てはめれば、運転事故が死に直に結びつく。何気ない行動のループ感も欠落しているゾ。
私は、幼い時から父に「サッサとヤレ!!」と急かされて育った。行動力はあるが失敗も多かった。「自分の頭で考えてごらん」と待ってくれたら良かったけれど、、子育ては一筋縄ではいかないことも解っている。
その子の性格をよく見なくてはイケナイ。でもすでに、私の子育ては終わったなぁ。