イチベサン　遠野のわらべうた

”うた”

イチベサンガ　イモキッテ　ニベサンガ　ニテタベテ　サンベサンガ　サケノンデ
ヨンベサンガ　ヨッパラッテ　ゴベサンガ　ゴボホッテ　ロクベサンガ　ロクデナシ
シチベサンガ　シバラレテ　ハチベサンガ　ハチニササレテ　キュウベサンガ
クスリヲ　ヌッテ　ジュウベサンガ　ジュバコショッテ　アババノ、アババノ、アップ！

”あそびかた”

せっせっせあそびです。

イチベサン＝片手をまな板、片手を包丁にしてイモを刻む
ニベサン＝両手を重ねてイモを口元へ
サンベサン＝こぶしを重ね酒を飲む
ヨンベサン＝体をだらんとさせ、左右にゆらし酔っ払う
ゴベサン＝両ひざをたたきながら、怒る
ロクベサン＝こわい顔をして、ひじを折り脇の下にこぶしをつける
シチベサン＝両手を後ろへ　悪いことをして捕まった
ハチベサン＝両手で顔のあちこちをつつく
キュウベサン＝顔のあちこちをなでて薬をぬる
ジュウベサン＝両手を下から片方の肩へほうりあげ、かつぐ
アババノ、＝こぶしをにぎり、いばったように「アップ！」で相手をにらむ　笑った方が負け（または、お互いにほほをふくらませ、つぶしあう）

”きろく”
岩手県の遠野に伝わるわらべうたです。
東北の言い伝えがつまっている面白いわらべうたですね。

「コボウ掘る」というのは遠野では、子どもの場合は駄々をこねること。
大人の場合では、お酒を飲んで酔っ払って理屈に合わないことを言って
悪たれることだそうです。

そういう「コボウ掘る」のは恥ずかしいことで、ろくでなし。
いつかは後ろに手がまわるようなことになって、泣きっ面に蜂の思いをする。
しぐさも面白いし東北や遠野の人たちの知恵なのでしょう。
あそんで楽しいので皆さんにオススメのわらべうたです。

この動画は、最後はお互いにほほをふくらませ、つぶしあいました。No.320
（参考資料　福音館書店　「わらべうた」で子育て応用