わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)

長崎県菓子工業組合の岩永梅寿軒の岩永徳二氏の講習でした。
シュガーロード講座の7回目は、和菓子や砂糖文化に力を入れて伝えていかなければ!
という意気込み感じられました。

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先日は、「落雁のつくりかた」が旧長崎内外クラブ横の芝生広場であったり、
この「龍」をかたどった工芸菓子や桃カステラの実習とか面白い取り組みをされています。

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講座は、「和菓子の一年」というお話でした。

和菓子の一年

一月(睦月・ムツキ)正月
鏡餅、お題菓子、花びら餅(松、竹、梅、水仙、鶴、亀等を題材)
お節料理などが食される。
五日(小寒)、七日(人日、七草粥)、十一日(鏡開き)、
十七日(土用年に4回有り)、 二十日(大寒)

二月(如月・キサラギ )
節分菓子(豆類)、草餅(蓮餅)等。
三日(節分)、四日(立春)、十九日(雨水
(立春、立夏、立秋、立冬の一日前をのことを節分という。)

三月(弥生・ヤヨイ)
上巳の節句、お雛様の節句(桃菓子=長寿)、彼岸牡丹餅・ボタモチ)、草餅、
桜餅、卒業。
六日(啓蟄・ケイチツ)、十八日(彼岸の入り)、二十一日(春分の日)、
二十四日(彼岸明け)

四月(卯月・ウヅキ)
入学(桜等を題材)、桜餅、花見団子等。
五日(清明・セイメイ)、十七日(土用)、二十日(穀雨

五月(皐月・サツキ)
端午の節句(鯉菓子、かしわ餅、ちまき等)。
五日(端午の節句)(立夏)、二十一日(小満

六月(水無月・ミナヅキ)
水無月、ういろう系菓子。
六日(芒種・ボウシュ)、十六日(和菓子の日)、二十一日(夏至)
(和菓子の日・嘉祥菓子の日、{嘉祥元年・848年}仁明天皇が菓子を神前に供え疫病除けを願ったと伝えられています。)

七月(文月 ・フヅキ)
七夕(棚機)、棚機女、乞巧奠・キコウデン、 織姫様彦星様伝説、短冊、中元、
土用餅。
七日(七夕・小暑)、二十一日(土用・土用餅=アンコロ餅)、二十三日(大夏)

八月(葉月・ハヅキ)
お盆(盆菓子)、細工菓子、口砂香等(口砂香=白米、落雁=もち米)。
七日(立秋)、二十三日(処暑・ショショ)

九月(長月・ナガツキ)
重陽の節句、菊の節句(着せ綿、菊類)、彼岸(萩の餅)十五夜(団子)。
八日(白露)、九日(重陽)、
二十日(彼岸の入り)、
二十二日(十五夜{中秋の名月、旧暦八月十五日}、
十六日・イザヨイ(立待月、居待月、寝待月、更待月、別名=芋名月)、
二十三日(秋分の日)

十月(神無月・カンナズキ)
長崎くんち(くんち菓子)桃饅頭、金花湯、ぬくめ細工菓子。
七、八、九日(長崎くんち)、八日(寒露)、二十日(土用)、
二十日(十三夜{旧暦九月十三日、別名 栗名月 豆名月})
二十三日(霜降・ソウコウ)

十一月(霜月・シモツキ)
亥の月(十一月六日〜十二月五日)、亥の日(十一月九日、二十一日、十二月三日)
亥の子餅(旧暦 亥の日に食べる餅。亥の日の亥の刻に食べると万病を排すと言われる。)
炉開き(風炉から炉え変わる)亥の子餅を用いる。
七日(立冬)、十五日(七五三)、二十二日(小雪)
七五三(徳川綱吉が始めたと言われ元になったのは、髪置、袴着、帯解の成長祈願)

十二月(師走・シワス)
歳暮、冬至。
七日(大雪)、二十二日(冬至)
冬至(かぼちゃ、小豆を食べ、柚子湯に入る。長崎の旧家ではぜんざい餅を食べる。)
新年に向けてのお節料理やお菓子などの準備が行われ、又運気そば等が食される。



草稿ももたずに話されたのは和菓子に対する思いが深い方でした。
ありがとうございました。