うた
ひとつ ひよこが かごのなか だいろくねんね
ふたつ ふねには せんどうさんが だいろくねんね
みっつ みよちゃんが おもちゃをもって だいろくねんね
よっつ よこはま いじんさんが だいろくねんね
いつつ いしゃどんが くすりをもって だいろくねんね
むっつ むかでが ながぐつはいて だいろくねんね
ななつ なくこが よだれをくって だいろくねんね
やっつ やまでは うさぎさんが だいろくねんね
ここのつ こじきさんが おわんをもって だいろくねんね
とおで とのさま おうまにのって はいどうどう
かぞえうたあそびです。
手合わせうたや紙芝居風のかぞえうたにします。
きろく
一つから十までの鹿児島に伝わる数えうたです。”あっかとばい”では紙芝居風にします。
順々に、観るお客さん役と歌って紙芝居をする人役を代わって演じてゆきます。
最初、うたを十まで覚えられない子どもは、しっぽの言葉「だいろくねんね」だけうたい
後は黒子が助っ人に入ります。
”あっかとばい”では、拍手をもらったする役割あそびの楽しさを早いうちから
積み重ねしたいので、3歳位から始めています。
(参考資料:まめっちょ1 全音楽譜出版社)
うた
きゃあつぐろ きゃあつぐろ きゃあつぐろのあたまに ひがちいた
すんだこんな きゅうだい
しぐさあそびにします。 水鳥にみたてたものであそぶ。
子どもの頭をかるくさわり、おじぎをするようにうたってあそぶ。
きろく
佐賀のわらべうたです。
佐賀ではきゃあつぐろという鳥は、かいつぶりとかにお(鳰)という水鳥で
動作がが素早くて人の影を見るとすぐに水にもぐってしまう鳥だそうです。
”あっかとばい”では水鳥をみたてたものを泳がせたり、潜らせたりしながら
はやしたててうたいあそんでいます。
お風呂の時などに親子であそんだら楽しい思います。
(参考資料:佐賀のわらべうた 音楽之友社)
うた
いちにとらん らんきょくってし しんがらほけっきょ きょうをの
どんがらしんがら ほけきょ
手まりうたです。ゴムまりをつきながらや足掛けしながらうたう。
きろく
五島のわらべうたのご紹介です。
このうたは、佐々町立図書館の末永嘉代子元館長に教えていただきました。
末永先生は五島、福江の小学3年生の時のまりつきをしていた時の
エピソードをお話して下さいました。
終戦の翌年で、まりつきあそびに夢中になって教室に遅刻し、先生にしかられ皆のまえで
披露しなさいと言われたそうです。
教卓の横でしぶしぶうたってまりつきをしていたら、いつの間にか興に乗ってうたい出し
教室中の皆に笑われたと楽しげに教えてくださいました。
あそびにはそれぞれの懐かしい思い出がたくさんあります。
(2004年4月5日 北松浦郡佐々町にて取材。)