長崎歴史博物館で開催されているゾウの展覧会にいきました。
昔、ゾウは珍獣、霊獣としてみられていたそうです。
そのゾウの屏風を江戸時代の絵師・長沢芦雪(ろせつ)と伊藤若冲(じゃくちゅう)が描いています。
1723年に江戸まで将軍徳川吉宗の希望で、ゾウを長崎奉行所立山役所(現・長崎歴史博物館)から江戸まで歩かせた。
その道中、たくさん人が見て大フィーバーを巻き起こしたそうです。
芦雪が「白象黒牛図屏風」でゾウを大胆な構図で描いていると佐藤雅彦さんの本「考えの整頓」で読んで実物を見たかったのです。
「白象黒牛図屏風」
でも、当会場の芦雪のは「白象唐子図屏風」だった!!
ゾウの体が屏風からはみ出ていたのは同じ。でも唐子屏風は唐子にどうしても目がいくのです。
たぶん、芦雪は唐子とゾウの大きさを対比したのでしょう。でも、私は唐子の動きにひきつけられてゾウのスケールの大きさが奥にひっこんでしまった。
「白象唐子図屏風」
目移りしたのでインパクトが弱くなったのですね。
やっぱり「白象黒牛図屏風」がスッキリしていて構図がミゴトに感じます。実物はみていないけど。
先日のフォトワークショップの構図って大切!!を思い出しました。