わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)


ハンパなく面白い本でした。

IDEA*IDEAで、かな〜りおすすめです。とされていて早速、図書館から。

副題に、「過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」です。

スーパー公務員とは、高野誠鮮(たかのじょうせん)さん。

石川県羽咋(はくい)市役所農林水産課・ふるさと振興係課長補佐をされています。

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たくさんの爆発的な行動力にはビックリします。

羽咋市は、人口約2万人ちょっとの能登半島の小さな市。そこに宇宙科学館・コスモアル羽咋を造ったり、「神子原米」をブランド化したり・・・。

高野さんの、一人の人間の手足に例えて経済を考える「人体経済学」「人体政治学」が核になっています。

たくさんの反対者を出したにもかかわらず・・会議はやらない。企画書は作らない。上司には事後報告。反対意見は、知恵を使って丸め込む。本当に「役に立つ」のが「役人」です。 本の見出しどおりの実践がすごい!!

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たくさんの中から、ほ〜っと感心したのは、人工衛星でおいしい米をさがすの文です。

人工衛星では、スペクトルの解析をするんですよ。高度450㎞の上空から、人間の目には見えない近赤外線(可視光線に近い赤外線)を当てて、水田内の稲の反射率と吸収率を測定し、タンパク質含有率を計算で割り出す仕組みです。非破壊測定といって、お米をこわさなくても中身を調べることが出来るんです。食味測定装置よりも、もっとくわしく数値が出てくるんです。しかもぶれない。(P132)

人の手で田んぼを厳密に図ると半年かかりますよ。膨大な時間と人件費がかかる。けれど人工衛星を使えば、一発でわかる。とにかく調べて考えることです。可能性がどこかにあるはず、どこかに眠っているはずなんです。(P139)


このように、科学、学ぶ、調査を駆使して可能性をさぐり、すすむチャレンジ精神はみごと。

最後の章「腐らない米」。自然栽培でTPPに勝つ! までググっと吸い込まれるように読みました。

学んだ知恵をすぐ行動にする姿はあっぱれ。おすすめの本です!!


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