近ごろ、母・としこさんの表情は明るくて落ち着いていました。
ところが、昨夜、有料老人ホームへ洗濯物を届けたら「夕食を食べさせてもらえない、お腹が減って、、」と憤慨している。
あぁ、これは認知症が進んできたんだと、すぐおにぎりとパンを買いに走る。
「美味しい、美味しい、、」と食べる母の姿を見てホッとする。
足腰は丈夫で、今のところ母は入院などしていない。ありがたいです。
もう、私と英語はできないけれど、自分の部屋で読書タイムが大好き。
92歳誕生祝い会として映画「アナと雪の女王」を観て、焼き肉を食べたばかりです。悲しいかな認知症が進むのはしかたのないこと。
あるがままの母でいて欲しいです。
母は、5月28日で92歳になりました。
彼女は、自分の年を70歳ぐらいと自覚しています。
先日も「本当に92歳? 戸籍謄本をとってきて調べて見ようと思うとさ!! 」と言います。
歳をとるごとに、自覚と実年が乖離していくそうです。わかるなぁ。
たまには運動にとホームの下の店まで散歩に誘いました。とちゅうで、柵に手をかけ、ジャスミンの花の香りをかぐ母の姿。
あぁ、92歳の母の手!! しわくちゃで小さくなったこの手で育ててもらった。
細かく丁寧で縫い物、編み物は得意。着物やセンスの良い服を作ってもらった。
いろいろあったけれど、見慣れた母の小さな手が愛おしいです。
昭和30年、母と一緒の姿。ありがたいと想います。