わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)


ビクトル少年は、日本に統治されていた満州国のソ連国境に近いハイラルという軍都で1935年に生まれました。

父親は日本人の毛皮商人、母親はロシア人のコサック娘の長男として。

満州に亡命したコサック人の祖父から日本人として唯一、コサックの伝統を受け継ぐ少年は、ハイラル育って10歳で敗戦をむかえます。

後年、大人になってからはサンボ(格闘技)で世界的に有名になりました。

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でも、ロシア国技サンボの覇者として認められることより、独りで満州国から引き揚げた少年時代が人生のハイライトだったと語っています。

それは、母や祖父からコサックの伝統、生き抜くサバイバルのし方を授かって、あきらめず満州の大地を踏破したからでしょう。

少年は、ナイフを持ち、馬に乗り、木の実をとり、川を渡り、自由闊達でした。

悲惨な場面にいくども遭っても、慎重にサバイバル力を活かし乗り越えてゆく。暗くない話、逆に明るい話なのです。

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コサック少年が極限におちいった日本人について言ったことばです。

日本人ってとても弱い民族ですよ。打たれ弱い、自由に弱い、独りに弱い。誰かが助けてくれるのを待っていて、そのあげく気落ちしてパニックになる。(272ページ)

私のことを言われたようで、頭をガンと殴られた気がします。

日本人の本質をついていることば。かみしめなくては!!

後編に続きます。