わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)


うた

じゅうがつよー じゅう がつよ  じゅうがつ  いのひにゃ  もちをつ く
「アー エンヤラ ヤッサ」
もちを ついても きゃくがな い 「アー エンヤラ ヤッサ」
えびすさんと だこくさんを きゃくにし て 「アー エンヤラ ヤッサ」
わたしも しょうばん いたしましょ 「アー エンヤラ ヤッサ」



あそびかた

丸太や、石、杵、わらなどに縄を巻きそれに綱を付けて 数人の子どもたちで引き、落としうたう。

きろく

このうたは、長崎の口之津のわらべうたです。

旧暦の十月初めの「亥(い)の日」に行われる収穫祭でうたわれていました。2012年の亥の日は11月22日です。

子どもたちはザルを持ち、各家の前で石や杵(きね)、わらなどをついて回り お餅やお菓子、お金をもらっていました。

”あっかとばい”のみんなで力を出し合い引く綱は、かなりの重さの 石や丸太でも背丈ほど上げることができます。

室内であそぶときはカゴに鈴を入れてひもを引き合ってあそびます。

運動場など広い広場でつくと、「とーん、とーん」と土音が響き まるで花火の音の反響のようで趣があります。(十月よ 十月よ No.19)

平安時代ごろ、中国から日本に伝わった祭りらしく、西日本で 行われていましたが、時代と共に風習も変わり今では あまり見られなくなりました。

(長崎新聞 掲載:参考資料: 佐賀 長崎のわらべ歌 柳原書店)