長崎シュガーロードフェスタin出島のシュガーロード講座3回目に行ってきました。
講師は、長崎の旧家で263年の歴史のある「入来屋」いりきやを営まれている脇山壽子さん。
入来屋は、延亨元年(1744年)より長崎の貿易商として、砂糖を中心にこれらの貴重な
品々を取り扱い、現在も、砂糖をはじめ小麦粉などの食品全般や、健康食品を取り扱う
食品卸業の老舗だそうです。
本日の講演「もしもお砂糖がなかったら」について聞いてきました。
砂糖の効能
1、防腐作用
2、保湿効果
砂糖は、素材の水分を保つ。カステラは水飴も加えることでしっとりする。
塩は反対に水分を外に出す。(エソのつみれ汁の時コリコリっとなったわけです。)
3、素材を柔らかくする。
お肉やハンバーグに少量の砂糖を入れるとふっくらする。
4、トロミをつける。
砂糖は、ジャム特有のゼリー状態を作る時、ペクチン、砂糖などの糖類と酸を適量入れて
加熱するとゲル化して美味しいジャムになる。
5、長持ちする。(有平糖・ぬくめ細工)
蜜漬けにした桃、柚子、金柑(きんかん)、りんご、ナツメ、ザボン、
冬瓜(とうがん)、生姜(しょうが)などを漬ける。
塩と同じで、砂糖の単体では賞味期限がないそうです。
長崎県の無形文化財ぬくめ細工の技術保存伝承者:松尾玄次氏
6、ブドウ糖 は脳のエネルギー源。
砂糖は食べてから数十秒で体内でブドウ糖となるそうです。
摂取カロリーの約四分の一が脳の働きに使われるそうで朝からチョット甘いもの
を食べると良いらしい。 疲れた時も甘いモノが食べたいものですね。
7、リラックス効果
脳が欲しているからだそうです。
8、砂糖湯
あかちゃんが産まれた時に最初におっぱいや砂糖湯を飲ませる。
余談:私は、子どもがおでこにタンコブを作ったときは直ぐに砂糖水を付けます。
娘は、今になって病院に連れていかずに砂糖水だけだった!と愚痴を言いますが
何でも病院まかせではなく昔の知恵なのですが、、、、
脇山壽子さんは、脇山料理教室もされているしてこの長崎シュガーロード連絡協議会委員
で長崎の旧家の方だったのですね。
砂糖が出島の砂糖蔵から江戸や全藩に広まらなったら食だけでなくあらゆる文化も開かれ
なかっただろうと言われました。