うた
サイショハ グッチョコリンノ ハナクソ ぺッ(ぺ)
ジャンケンうたです。
きろく
このうたは、今長崎で流行っているジャンケンうたです。
最後に、ペッペと2回かけ声をする仲間と、ぺを1回だけの仲間がいました。
流行りだしたら、あっという間に広がっててびっくりしました。
幼稚園では、兄姉が小学校に通っている家の下の子が園内で教えているそうですよ。
全国的なのでしょうか? 面白いことは伝わるのが速いですね。
みんな、勇ましく元気な声を出してジャンケンしています。
(2010年11月 長崎で取材)
うた
わたしょ わたしょ どなたに わたしょ むこうの こやまの
〇〇ちゃんの ばんですよ おとすと はじだから しっかりしょと うけとりな
わたしょ わたしょ from yamada yukari on Vimeo.
おはじきやお手玉などをかごに入れて渡していくあそびです。
きろく
このわらべうたは千葉の渡し手まりうただそうです。
”あっかとばい”では、あかちゃんの時から物をわたすあそびにしています。
おかあさんと一緒にかごを持つことができるようになったら、順番を待ちながら
おはじきが来るのをわくわく待ちます。
渡してもらったら、次の番の人に渡していきます。
途中でおはじきを落としたら恥だから・・・とだんだんと上手にしっかり
渡せるようになっていきます。
(参考資料:日本のわらべうた 社会思想社)
うた
なか なか ホイ そと そと ホイ なか そと そと なか なか なか ホイ
そと そと ホイ なか なか ホイ そと なか なか そと そと そと ホイ
5、6歳になってジャンプができるようになったらゴム跳びあそびにします。
(2005年 のなか なか ほい No.52のあそびかた)
他に、”あっかとばい”では、年齢が進むごとに面白いあそび変えていきます。
きろく
あかちゃんクラスではお母さんがあかちゃんに木の桶(おけ)にお手玉を入れながら
「なか なか ほい」だけを何度も唱え 、ことばとお手玉を落とした時の
木桶の音を聴かせてます。あかちゃんは耳をそばだてよく聴いています。
1歳位からは、手に持っているお手玉をいろんな容器に入れたり、出したりのあそびです。
ていねいに入れる子や投げるように入れる子やもいて、それぞれの性格が解って
おもしろいと思います。
歩けるようになると親から少しづつ離れても安心になってきて、離れたところにある
容器にニコニコ顔をしながら運び「ほい!」で容器にポトンといれます。
こんな時のあかちゃんの顔はほんとうにかわいいものです。
なか なか ほい 2では、洗面器に見立ててお人形であそびました。
(参考資料:わらべうたであそぼう 明治図書)
うた
うらら おも てんぷら こんにゃく さらうど うんち
手あそびです。
数人で手の表と裏を交互にひっくりかえしながら最後のことばで手を返すのを止めます。
表の子と裏の子の2組にわける、又はどちらか多いほうが勝ちです。
きろく
わらべうた教室のUちゃんが教えてくれたわらべうたです。
昔からの「うらら・・」が変化して今、長崎で流行っている面白いうたです。
初めて聴いたときは思わず笑ってしまいました。
ことばに、「さらうど」とは長崎の皿うどんのことです。
学校の中や家でもうたわれているのでしょうが最後の「うんち」を
おおっぴら言える所を選んで子どもはあそんでいるのでしょう。
子どもの間では流行っていても大人は知らない世界なのかもしれませんね。
最後の「うんち」が落ちなので子どもはそこでニヤニヤしたり笑ったりしています。
落ちで笑えるわらべうたはアッパレですね。
わらべうたは古いと思われていますが今も子どもたちの間でうたい、あそばれ
続けていることがわかってうれしいです。
(2010年11月15日 長崎 リトム音楽教室にて採録)
うた
もぐらうちゃ こんやまで もぐらうちゃ こんやまで
こんくらいうっも てぶらにかえすは おんごもて じゃごもて
あそびかた
「もぐら打ち」の行事をまねるしぐさあそびです。
二枚の布を結んだ物や、新聞紙を丸めて藁のバットに見立てて
地面をたたきながらうたいます。
前回、2005年の「もぐらうちゃ」です。
きろく
長崎の三京えのき保育園の子育て講座です。
2010年11月6日にお父さんたちと藁で「もぐらうち」をつくりました。
出来上がった「もぐらうち」を手に持ちうたいながら床を叩きます。
南高来郡の有明町に伝わるわらべうたのご紹介です。
同町にお住まいの松本信子さんに「もぐら打ち」の行事についてお聞きしました。
ここでは、一月十四日の日に、子どもたちが集まり町内の家々を回るそうです。
農作物に害を与えるモグラを追い払い、豊作や無病息災などを願います。
訪れる家は、新婚のお嫁さんが初めてお正月を迎えた家。その家の軒下の地面を バット状にした藁(わら)を振りかざして打っていくそうです。 藁といっても一メートルくらいの竹を藁でまいて縄できびったものです。
たたいて回ると、その家主から子どもたちにお菓子が振る舞われます。
もしも、お菓子など何も振る舞ってもらえなかったときは、うたの最後に憎まれことばを言うそうです。
「おんごもて」とは鬼の子をもて、「じゃごもて」とは蛇の子をもて、とも言われ何とも強烈な物言いです。
また、松浦市星鹿地区では、今年も一月六日に正月行事「もぐら打ち」が行われたそうで、ここでは「祝いましょ 祝い餅(もち)くれたなら 末も繁盛 世も繁盛」「どーんとどっさり福の神」などという歌詞で、青竹を藁でくるんだ棒で玄関先の地面をたたいたそうです。
わらべうたのことばには、このような福を呼ぶものや、ドキッとするような ことばを大っぴらにうたうあそびが他にもたくさんあります。
いずれにせよ、子どもたちにとってみんなで大声を出して元気にうたうことは ストレスがなくなり、その上お菓子までもらえる面白い行事なのです。
(長崎新聞 掲載)(2005年1月10日 東向保育園にて取材)
うた
かれっこ やいて とっくらきゃして やいて しょうゆ つけて たべたら うまかろ
しぐさあそびです。
「かれっこやいて」で両手をかざし、魚を焼くしぐさをしながら4回上下します。
「とっくらきゃして やいて」で手をひっくり返し4回上下して
「醤油つけて」で片手のひらを人差し指で4回うち、
「食べたら うまかろ」でほほを両手でなでます。
きろく
わらべうたのなかでも定番のあそびです。
しぐさと節がシンプルなのであかちゃんをひざに抱っこして手をそえてうたえます。
すると、あかちゃんはだんだんまねっこをし始めます。
かれっこ(魚のこと)だけでなく、せんべや餅、ホットケーキなどと
替えうたもしていきます。
他に”あっとばい”では、2歳位から順番が待てるようになったら、ひも付き棒を使い
目あき魚のぬいぐるみでメザシをつくります。
たくさんのメザシをみんなで焼いて食べるあそびもします。
No.160のあかちゃんはYさん3番目のお子さんです。
お姉ちゃんもわらべうたであそび、7年たって妹もわらべうたで育てられるのは
うれしいことです。
前回のかれっっこやいては、No.60です。
(参考資料 わらべうたであそぼう 明治図書)
うた
たなわたし たなわたし しずかにわたす こがねのゆうひ
おにのいないうちに おにのいないうちに
たなわたし たなわたし from yamada yukari on Vimeo.
あそびかた
数人場合は、飲み物をこぼさないように渡しあそびにします。
多い場合は、子どもの輪の中に鬼になった子を一人いれます。
外輪の子たちはうたいながら、鬼にわからないように布や小石、木の切れ端を
まわしていき、うたが終わると鬼はその物を持っている子をあてます。
当てると交代です。
きろく
このあそびは、長崎のわらべうたです。
ハンカチ落としの一種でしょう。鬼は、外輪の子どもたちがそおっと渡していく時の
微妙な声の変化や気配を感じとって当てなければなりません。
最近は、このようなあそびもしなくなってきましたが、高度なセンサーがいるあそび
なので子どもに限らず大人も面白いと思います。
たなわたし2では、お客さんごっこにしてお盆にお茶碗とお菓子をのせてお客様に
出すあそびにしました。
正座してご挨拶をするのもできるようになって楽しそうです。
(参考資料:日本のわらべうた 社会思想社)
うた
ねったか ねらん かあ と まくらに きけば よ お まくら もの ゆう にゃあ ねた と ゆうた
あそびかた
長崎の外海の子もりうたです。ゆっくりとうたってあげましょう。
きろく
長崎の外海にお住いの森ユキさん、山口オキさんから伝えて頂いた子もりうたです。 昔、外海の人々は貧しく生活におわれていたそうです。
子どもがぐずって寝ないと、別のうたで「ねんねした子の かわいさ みぞさ 起きて泣く子の 面(つら)憎さ 面憎い子は 茶釜に入れて 松葉おりくべて ゆで殺せ」があったそうです。
現在のように子どもに、かまっていられなかった時代をうかがわせます。当時の子どもは、夜早く寝ないと大変なことになるぞ!という おどかしみたいなものがあったのでしょうね。
コンビニやテレビなどなかった時代は、親も子も早寝、早起きだったのしょう。 そんな背景があったころのうたですので、枕がこたえるとはおもしろいですね。 節も美しいと思います。
ぜひ、長崎の子もりうたとして伝えていきたいと思います。
掲載2回目No.157は、あかちゃんとお母さんの講座「わらべうたと小さい人の歯の話」に 参加されたあかちゃんの映像です。
ニコニコしながら耳をすましてよく聴いていましたよ。
1回目No.50はすっかりお母さんのように、お人形さんに子もりうたをうたって あげている子どもたちです。
(2004年10月16日 黒崎にて取材)
うた
おじいさん おばあさん なにくって かがんだ えびくって かがんだ
杖(つえ)をつきながらうたい、終わったら次の子どもに渡します。
4、5歳になったら、杖をつくおじいさんの役を一人決め、
数人の子が外輪になり杖がくるのをうたいながら待ちます。
つえは好きな子に杖を渡していきます。
役交代と場所とりのルールのあるあそびです。
きろく
このあそびは、杖をつくしぐさを交代してリレーする面白さがあります。
うたが途切れないように、すばやく杖を渡せるようになること。
渡し終えたら、その場所にいて次の杖が来るまで待つこと。
もうすぐ長崎のお祭り「おくんち」2010年が始まります。
今年は珍しいおくんちの干菓子「海老糖と宮城野」を見て海老の腰になりました。
他に、ことばをかえて「えび」を「きゅうり」「なずび」「バナナ」などに
替えうたしていきましょう。
ことばや杖が、変わっていきながらでも あそびとうたとが途切れないで
流れていくようになると楽しくなります。
(参考資料:わらべうたであそぼう 明治図書)
うた
うえから したから おおかぜ こい こいこい こい
しぐさあそびです。
布を両手でもち上下にふりながらうたいます。
大布を大風にみたててその下をくぐったりもします。
きろく
あっかとばい”では、大布(薄い裏地布)を全員で持ち大風をおこす
ところから始めます。
みんなの気持ちがうたと一緒になり大風をつくると、次はいっせいに大布を
上空に放すあそびをします。 他に、大風の下を一人ずつくぐるあそびもします。
タイミングをそろえ二人組、三人組、全員でくぐります。
くぐるタイミングをつかみ、しかもペアの息がそろってくぐれた時は
ワアワアと楽しそうです。
前回の「うえからしたから」No.132 から3年がたちました。
それぞれ小学校に入学したり、妹や弟、新しい仲間が増えたりしても
変わらず定番のあそびは続いています。
同じようなあそびは「稲佐ん山から」 No.11 があります。
(参考資料:わらべうたであそぼう 明治図書)
うた
うちの せんだんのき せびがちいて なくよ 「★ドンドンシャンシャン ドンシャンシャン」
せびがちいて なかんときゃ びっきがちいて なくよ「★」
うちのくぐりどは くぐりよかところ 「★」
うちのくぐりどは くぐりにくかところ 「★」
1)操り人形をうたにあわせて踊らせる。
2)めいめい好きな太鼓やドラ、鈴、マラカスなどの鳴り物を持ち、うたいながら行進する。
それぞれのうたの「★ドンドンシャンシャン・・」で足踏みしながら鳴らします。
きろく
佐賀県のわらべうたで門くぐりあそびです。
手をつないだ隊列の一番端の門役2人を、反対の端の子がくぐっていきます。
他に”あっかとばい”では、2)のように賑々しくあそびます。
これだと2歳ぐらいから始められていろんな楽器が楽しめます。
人数がすくなくてもあそべますし、子どもは、お祭りらしくいろんな楽器を
「★ドンドンシャンシャン・・・」で鳴らし騒ぐのが好きです。
あたりかまわずドラや太鼓をがんがん鳴らすと、普段は耳を塞ぎたくなりますが
このうたでお祭りのようにはしゃぎ、踊ると楽しいです。
うちのせんだんのきNo.49は操り人形でうたっています。
(参考資料: 佐賀のわらべうた 音楽の友社)
うた
1・イギリス イギリス イギリス
2・日本 日本 イギリス 日本
3・上海 上海 イギリス 日本 上海
4・横浜 横浜 イギリス 日本 上海 横浜
5・五島 五島 イギリス 日本 上海 横浜 五島
6・武蔵 武蔵 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵
7・名古屋 名古屋 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵 名古屋
8・八幡 八幡 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵 名古屋 八幡
9・九州 九州 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵 名古屋 八幡 九州
10・東京 東京 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵 名古屋 八幡 九州 東京
積み木を数うたにして並べドミノたおしをします。
たおした積み木の上を歩きます。
きろく
”あっかとばい”では、イギリス イギリス のまりつきあそびの他に2、3歳からあそぶ時は
ドミノたおしと橋わたりをしています。
小さいドミノたおしではなく大きい積み木なので積むのも、たおすのも
ダイナミックで面白いあそびです。
ドミノくずしの橋わたりは形が不安定なので用心してわたっていきます。
イギリス イギリス1 No.40は長崎新聞 2005年5月に掲載しました。
3)「稲佐ん山から」です。
あそび
二組にわかれて大布をうたい終えたら1,2,3で天に向けて放ちます。
高く大布が上がった方が勝ちです。
うた
稲佐んやまから かぜもらお〜
稲佐んやまから かぜもらお〜
稲佐んやまから かぜもらお〜・・・・・・いんま かぜもどそ〜
日頃からわらべうたであそんでいる子ども達で最初デモをしましたら、みごとに講堂の
天井高く布が舞い上がって拍手喝采でした。
ところが、対抗戦になって二組にわかれてみると、、、、 なかなかタイミング合わずに残念!!
それでも、このあそびが一番人気でした。
参考にわらべうたのきろく「稲佐ん山から」No.11とNo.37も御覧ください。
2)ともさん ともさん
あそび
輪になってうたに合わせてみんなでおどる。
うた
1. ともさん ともさん はなつみゆこうや おててつないで かごさげて
2. つんだはなばな こたばになして みははマリアに ささげましょう
3. はなはわれらの おてほんさまよ ひとのこころの いましめよ
4. ゆりはけっぱく ぼたんはあいで はでなさくらは しんとくよ
5. にくしうらめし やまおろしかぜ さけるさくらを ふきちらす
6. さけるはなさん いくらもあれど みのるはなさん いくらです
7. ともよわれらも このよのはなよ とくのみのりに うまれきた
8. いかにあらしの ふきすさぶとも こころひきしめきをつよめ
9. かみのみそのに たのしむまでは しゃばのあらしに ちるまいぞ
長崎の外海のわらべうたです。
聖書の教えが西洋の節のドレミファソラシドの音階ではなく、日本の節・ミレドラソです。
他にはない長崎ならではの、わらべうたと思います。
初めて9番まであるこのわらべうたをうたうのは難しいでしょうが、
私はこういう訳がわらないものでも、まるごと身体を動かしうたっていくと
伝わると思っています。
参考にわらべうたのきろくNo.24とNo.51の「ともさん」を御覧ください。
うた
ゆうびん はいたつ えっさっさ そくたつ はこんで えっさっさ
しぐさあそびです。手紙類を持って歩きポストに見立てたものに入れる。
きろく
手紙は出すのも来るのも楽しいものです。
宛先の人の事を思い浮かべながら書いてみましょう。今回は往復ハガキに
おばあちゃんたちやおともだちに出しました。
字が書けなくても絵でもシールをはるだけでも十分です。
返信ハガキが待ち遠しいことや、来たハガキを飾って置けていつも見れるのは
メールとちがう味わいがありますね。