うた
ねったか ねらん かあ と まくらに きけば よ お まくら もの ゆう にゃあ ねた と ゆうた
長崎の外海の子もりうたです。ゆっくりとうたってあげましょう。
きろく
長崎の外海の森ユキさん、山口オキさんから伝えて頂いた子もりうたです。
昔、外海の人々は貧しく生活に追われていたそうです。
子どもがぐずって寝ないと、別のうたで「ねんねした子の かわいさ みぞさ 起きて泣く子の 面(つら)憎さ 面憎い子は 茶釜に入れて 松葉おりくべて ゆで殺せ」があったそうです。
今のように、子どもにかまっていられなかった時代をうかがわせます。
当時は、子どもは夜早く寝ないと大変なことになるぞ!という おどかしみたいなものがあったのでしょうね。
コンビニやテレビなど無かった時代は、親も子も早寝、早起きだった事でしょう。
そんな背景があった頃のうたですので、枕がものを申すとは何とも面白い詞ですし 節も美しいと思います。
ぜひ、長崎の子もりうたとして伝えていきたいと思います。
わらべうた No.204 No.157
(2004年10月16日 黒崎にて取材)