わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)

定番の長崎手帖は、明治・大正・昭和のこぼれ話がたくさん書かれています。

その中から一つ。外浦町(ほかうらまち)は、長崎県庁の付近のむかしの町名です。
明治18年にコレラが流行した時、死者の棺は二人でかつぎで、五社山の下の焼き場まで運んでいたのですが、その棺が通る町内では、町ごとに音火矢をポンポン鳴らしていました。子どもの頃のことなので、盆が来たように喜びましたが、実はコレラがその町に侵入してくるのを防ぐためのマジナイであったそうです。(外浦町 中村清治)

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長崎のお盆の時の花火、爆竹、音火矢(ヤビヤ)は、お墓まいりや精霊流しにかかせません。

びっくりするほどの派手な爆竹音や、ヒュ〜っと音を出して上る音火矢は、魔除けのためです。私もお盆の時だけだと思っていました。

でも、明治の長崎には、棺を二人でかついで通るなど疫病が流行り、死者と隣合わせの危うい暮らしがあったんですね。

第十六回は、長崎手帖No.7・8合冊号のかながしら〜茶のみ話〜長崎の雨〜長崎の匂いまででした。