うた
ピーチクチャー ピーチクチャー チーチャーホーチャー ビンズルヨウニ ツーテンカラ ナーニヲモッテ オモシロイ ヤレコノ ズンズルベッコ サンノケッケ トイマンシュルベ シュクシュクションベン パーイロパーイロ ジンタン ノ!
あそびかた
ことばあそびです
早口で言えるようにリズムをつかみ唱える
きろく
島原の春陽保育園と学童の子どもたちがラップ調(ゆっくりバージョン)にチャレンジしました。
わけがわからない言葉は「巣にいる子どもに近づくな!」 の意味ですが、それがかえって 子どもたちの気をひいたようです。
早口バージョンも練習したら流れるように、ヒバリのお母さんの代弁を唱えられるようなりました。ビックリです。
島原には早口の人が多いので遺伝子なのかもしれませんね。
ピーチクチャー(3)No.232 前回(1)No.113(2)No.138
(島原市有明町東向保育園にて 2005.1.10取材 採譜)
この、iPhoneアプリ「Tabthatout」は未発売ですが、音楽をする人にはまちどおしいかもしれません。
これは、100SHIKIさんのサイトからの紹介です。
ギター音をiPhoneで録音すると楽譜を作ってくれるらしい。イイなぁ。
前よびこみに、coming soon…もうすぐ発売です…と。
わらべうたを採録してきてから、楽譜にするのは時間がかかります。
ギターの音とうたでは微妙にむずかしいかもしれませんが、それにしても 音を五線譜にできるのはスバラシイです。
このアプリが出てきたらまた、iPhoneにもどろうかな。
第2回 こじんまりワークショップの参加者は9組となりました。
プログラム
1)オンモラモチ
2)オヤユビ ネムレ
3)おうちの女中さん
4)やまこえで かわこえで
5)ねんねんよ
6)季節のうたなど
7)お手玉伝承あそび
8)カリンバ
*お手玉伝承あそび:おさらい〜お左まで。
*午後の部:お気に入り絵本を紹介しましょう。
*午前の部の皆さん、お疲れさまでした。
次回は、12月11日(日曜日)です。クリスマスやお正月にむけてのあそびをしましょう。
東日本大震災にあわれて避難されている方々や、親子の為のわらべうたを紹介します。
だいめい
おうちの女中さんうた
1. おうちの じょちゅうさんは おしゃれで こまります こまります2. だいどこ そうじに なみだを ポーロポロ ポーロポロ
3. おとした なみだを たもとで ぬぐいましょ ぬぐいましょ
4. ぬぐった たもとを たらいで ごーしごし ごーしごし
5. あらった たもとを しっかり しぼりましょ しぼりましょ
6. しぼった たもとを おさおに ほーしましょ ほーしましょ
7. ほーした たもとを たたみで たたみましょ たたみましょ
8. たたんだ たもとを タンスに しまいましょ しまいましょ
9. しまった たもとを ネズミが ガーリガリ ガーリガリ
10.かじった たもとを ボロやに うーりましょ うーりましょ
11.うーった おかねで おそばを つーるつる つーるつる
あそびかた
しぐさあそびです。(せっせっせあそび)二人手をつなぎ、真向かいに座ります。
手をつなぎ腕を真ん中から外側へと2回開閉した後に1〜11までの
しぐさをします。
1.頬に両手を添える。 2.涙が頬を落ちる。3.涙をたもとでふく。4.洗濯する。
5.たもとをしぼる。6.竿に干す。7.畳でたたむ。8.タンスにしまう。
9.ネズミがかじる。10.売る。11.お蕎麦を食べる。
きろく
長崎の佐々町の池田長子さんに伝承していただいたうたです。今となっては、女中さんということばもなくなってしまいました。
女中さんとは、昔、よその家に雇われて住み込みで家事の手伝い
などをする女の人のことです。
現在のお手伝いさんとかハウスキーパーにあたるでしょうか。
たもととは、着物の袖のことです。
長崎にもボロ屋さんが半世紀前まではいて庶民はリヤカーという手押し
の鉄パイプでできた二輪の荷車の古物を買っていたのです。
池田さんは、何でもお古のものしか使ったことはなく、物が無い時代
だったそうです。
このうたは11番まで物語のように長くふりがついていますので
親子で手をつないでゆったりとあそぶようにしましょう。
(北松浦郡佐々町2004.4.5&2007.4.11取材)
うた
うらら おも てんぷら こんにゃく さらうど うんち
手あそびです。
数人で手の表と裏を交互にひっくりかえしながら最後のことばで手を返すのを止めます。
表の子と裏の子の2組にわける、又はどちらか多いほうが勝ちです。
きろく
わらべうた教室のUちゃんが教えてくれたわらべうたです。
昔からの「うらら・・」が変化して今、長崎で流行っている面白いうたです。
初めて聴いたときは思わず笑ってしまいました。
ことばに、「さらうど」とは長崎の皿うどんのことです。
学校の中や家でもうたわれているのでしょうが最後の「うんち」を
おおっぴら言える所を選んで子どもはあそんでいるのでしょう。
子どもの間では流行っていても大人は知らない世界なのかもしれませんね。
最後の「うんち」が落ちなので子どもはそこでニヤニヤしたり笑ったりしています。
落ちで笑えるわらべうたはアッパレですね。
わらべうたは古いと思われていますが今も子どもたちの間でうたい、あそばれ
続けていることがわかってうれしいです。
(2010年11月15日 長崎 リトム音楽教室にて採録)
うた
もぐらうちゃ こんやまで もぐらうちゃ こんやまで
こんくらいうっも てぶらにかえすは おんごもて じゃごもて
あそびかた
「もぐら打ち」の行事をまねるしぐさあそびです。
二枚の布を結んだ物や、新聞紙を丸めて藁のバットに見立てて
地面をたたきながらうたいます。
前回、2005年の「もぐらうちゃ」です。
きろく
長崎の三京えのき保育園の子育て講座です。
2010年11月6日にお父さんたちと藁で「もぐらうち」をつくりました。
出来上がった「もぐらうち」を手に持ちうたいながら床を叩きます。
南高来郡の有明町に伝わるわらべうたのご紹介です。
同町にお住まいの松本信子さんに「もぐら打ち」の行事についてお聞きしました。
ここでは、一月十四日の日に、子どもたちが集まり町内の家々を回るそうです。
農作物に害を与えるモグラを追い払い、豊作や無病息災などを願います。
訪れる家は、新婚のお嫁さんが初めてお正月を迎えた家。その家の軒下の地面を バット状にした藁(わら)を振りかざして打っていくそうです。 藁といっても一メートルくらいの竹を藁でまいて縄できびったものです。
たたいて回ると、その家主から子どもたちにお菓子が振る舞われます。
もしも、お菓子など何も振る舞ってもらえなかったときは、うたの最後に憎まれことばを言うそうです。
「おんごもて」とは鬼の子をもて、「じゃごもて」とは蛇の子をもて、とも言われ何とも強烈な物言いです。
また、松浦市星鹿地区では、今年も一月六日に正月行事「もぐら打ち」が行われたそうで、ここでは「祝いましょ 祝い餅(もち)くれたなら 末も繁盛 世も繁盛」「どーんとどっさり福の神」などという歌詞で、青竹を藁でくるんだ棒で玄関先の地面をたたいたそうです。
わらべうたのことばには、このような福を呼ぶものや、ドキッとするような ことばを大っぴらにうたうあそびが他にもたくさんあります。
いずれにせよ、子どもたちにとってみんなで大声を出して元気にうたうことは ストレスがなくなり、その上お菓子までもらえる面白い行事なのです。
(長崎新聞 掲載)(2005年1月10日 東向保育園にて取材)
うた
ねったか ねらん かあ と まくらに きけば よ お まくら もの ゆう にゃあ ねた と ゆうた
あそびかた
長崎の外海の子もりうたです。ゆっくりとうたってあげましょう。
きろく
長崎の外海にお住いの森ユキさん、山口オキさんから伝えて頂いた子もりうたです。 昔、外海の人々は貧しく生活におわれていたそうです。
子どもがぐずって寝ないと、別のうたで「ねんねした子の かわいさ みぞさ 起きて泣く子の 面(つら)憎さ 面憎い子は 茶釜に入れて 松葉おりくべて ゆで殺せ」があったそうです。
現在のように子どもに、かまっていられなかった時代をうかがわせます。当時の子どもは、夜早く寝ないと大変なことになるぞ!という おどかしみたいなものがあったのでしょうね。
コンビニやテレビなどなかった時代は、親も子も早寝、早起きだったのしょう。 そんな背景があったころのうたですので、枕がこたえるとはおもしろいですね。 節も美しいと思います。
ぜひ、長崎の子もりうたとして伝えていきたいと思います。
掲載2回目No.157は、あかちゃんとお母さんの講座「わらべうたと小さい人の歯の話」に 参加されたあかちゃんの映像です。
ニコニコしながら耳をすましてよく聴いていましたよ。
1回目No.50はすっかりお母さんのように、お人形さんに子もりうたをうたって あげている子どもたちです。
(2004年10月16日 黒崎にて取材)
うた
1・イギリス イギリス イギリス
2・日本 日本 イギリス 日本
3・上海 上海 イギリス 日本 上海
4・横浜 横浜 イギリス 日本 上海 横浜
5・五島 五島 イギリス 日本 上海 横浜 五島
6・武蔵 武蔵 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵
7・名古屋 名古屋 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵 名古屋
8・八幡 八幡 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵 名古屋 八幡
9・九州 九州 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵 名古屋 八幡 九州
10・東京 東京 イギリス 日本 上海 横浜 五島 武蔵 名古屋 八幡 九州 東京
積み木を数うたにして並べドミノたおしをします。
たおした積み木の上を歩きます。
きろく
”あっかとばい”では、イギリス イギリス のまりつきあそびの他に2、3歳からあそぶ時は
ドミノたおしと橋わたりをしています。
小さいドミノたおしではなく大きい積み木なので積むのも、たおすのも
ダイナミックで面白いあそびです。
ドミノくずしの橋わたりは形が不安定なので用心してわたっていきます。
イギリス イギリス1 No.40は長崎新聞 2005年5月に掲載しました。
2)ともさん ともさん
あそび
輪になってうたに合わせてみんなでおどる。
うた
1. ともさん ともさん はなつみゆこうや おててつないで かごさげて
2. つんだはなばな こたばになして みははマリアに ささげましょう
3. はなはわれらの おてほんさまよ ひとのこころの いましめよ
4. ゆりはけっぱく ぼたんはあいで はでなさくらは しんとくよ
5. にくしうらめし やまおろしかぜ さけるさくらを ふきちらす
6. さけるはなさん いくらもあれど みのるはなさん いくらです
7. ともよわれらも このよのはなよ とくのみのりに うまれきた
8. いかにあらしの ふきすさぶとも こころひきしめきをつよめ
9. かみのみそのに たのしむまでは しゃばのあらしに ちるまいぞ
長崎の外海のわらべうたです。
聖書の教えが西洋の節のドレミファソラシドの音階ではなく、日本の節・ミレドラソです。
他にはない長崎ならではの、わらべうたと思います。
初めて9番まであるこのわらべうたをうたうのは難しいでしょうが、
私はこういう訳がわらないものでも、まるごと身体を動かしうたっていくと
伝わると思っています。
参考にわらべうたのきろくNo.24とNo.51の「ともさん」を御覧ください。
うた
オッケレー オッケレー オッケレー オッケレー
よびかけうたです。 数軒の家に見立てたもののまわりを歩きながら唱える。
きろく
これは、壱岐の芦辺町いお住いの篠崎さんと中村さんに教えて頂いたうたです。
壱岐の室町時代に開山されたという曹洞宗の本寺 龍蔵寺で昔から1月21日の朝早く行われる
お経もりの時の呼び掛けうただそうです。
朝早く青年団と子どもたちが太鼓をならして町内の家々に起きるように呼びかけながら
龍蔵寺までお経(般若心経)のお札を貰いに行っていたのだそうです。
あっかとばいでは、数軒の家に見立てた積み木のまわりを歩きながら唱えたり昼寝している
子どもを起こそうとうたっています。
(壱岐市芦辺町 2006年9月19日取材)
うた
ピーチクチャー ピーチクチャー チーチャーホーチャー ビンズルヨウニ ツーテンカラ ナーニヲモッテ オモシロイ ヤレコノ ズンズルベッコ サンノケッケ トイマンシュルベ シュクシュクションベン パーイロパーイロ ジンタン ノ!
あそびかた
ことばあそびです
早口で一息で言える様にリズムをつかみ唱える
きろく
面白いわらべうたは、何も注釈を付けたりしなくても子どもの心をグッとつかみます。
この「ピーチクチャー」を丸ごとポンと子どもの前に差し出し それを取るか否かは子ども次第です。
最初は、子どもはあっけにとられてポカンとした表情をしますが、唱えの途中「ションベン」で 思わずニヤリとし、最後は、笑って「おぼえきれ〜ん!!」でした。
しかし、すぐに唱えた子や家でお父さんやお母さんに教えてどちらが早く言えるか ゲームにしたり、さまざまな波紋が広がり出しました。
わらべうたを何十年も覚え続けているというのは、源にあるのは興味、 語呂合わせの面白さ、躍動感、それにわけがわからない?ことだと思います。
私は、子どもの時のわけのわからない?ものをそのまま持ち続けることや、興味満身の芽を 潰さないようにしたいと思います。
長崎ではわけのわからないことを「わけくちゃわからん!」と言います。
前回は、No.113
(島原市有明町2005.1.10取材)
うた
いちにとらん らんきょくってし しんがらほけっきょ きょうをの
どんがらしんがら ほけきょ
手まりうたです。ゴムまりをつきながらや足掛けしながらうたう。
きろく
五島のわらべうたのご紹介です。
このうたは、佐々町立図書館の末永嘉代子元館長に教えていただきました。
末永先生は五島、福江の小学3年生の時のまりつきをしていた時の
エピソードをお話して下さいました。
終戦の翌年で、まりつきあそびに夢中になって教室に遅刻し、先生にしかられ皆のまえで
披露しなさいと言われたそうです。
教卓の横でしぶしぶうたってまりつきをしていたら、いつの間にか興に乗ってうたい出し
教室中の皆に笑われたと楽しげに教えてくださいました。
あそびにはそれぞれの懐かしい思い出がたくさんあります。
(2004年4月5日 北松浦郡佐々町にて取材。)
うた
つ、る、は、まるまる、む、し絵かきうたです。
つは、頭 るは、耳 はは、眉 まるまるは、目
むは、鼻 しは、あごを描きます。
きろく
波佐見町の今里妙子さんに伝承していただきました。今里さんは、お孫さんに描いてあげると喜ばれるそうで
魔法みたいな絵かきうたが大好きとせがまれては
沢山書くそうです。
眉や目の位置とか、あごを長くするとかで子どもの顔になったり
おじいさんになったりと面白く顔ができあがります。
ことばと書くリズムをあわせて楽しんでみてください。
(長崎県東彼杵郡波佐見町にて 2007年2月9日取材)
うた
あっちはてっち こっちはてらんにゃ てんじんさま きらわっそうてんにもちこい うちやぶれ
あそびかた
しぐさあそびです。
おてんとさん(太陽)を指差すまねをしながらうたい、
太鼓を鳴らしながら走りまわる。
きろく
この歌は、島原市有明町の松本信子さん伝承していただいたわらべうたです。冬の寒い時期におてんとさんが恋しくて日向ぼっこをしながら
たくさん陽がほしいと歌っていたそうです。
”あっかとばい”では、冬の寒さや、内気になる気分を吹っ飛ばすように
気合いを入れてあそびます。
陽を呼び込みたい!と元気に天に向かって指差し、足踏みをし
そのあと、太鼓を鳴らして、雲を打ち破るように走り回ります。
他に、冬のわらべうたとして同類の「おしくらまんじゅう」のように
あそんでも面白いと思います。
(島原市有明町東向保育園にて 2005年1月10日取材)
うた
ピーチクチャー ピーチクチャー チーチャーホーチャー ビンズルヨウニ ツーテンカラ ナーニヲモッテ オモシロイ ヤレコノ ズンズルベッコ サンノケッケ トイマンシュルベ シュクシュクションベン パーイロパーイロ ジンタン ノ!
あそびかた
ことばあそびです
早口で一息で言える様にリズムにのって唱える
きろく
長崎の島原市の有明町の松本信子さんに教えてもらったことばあそびです。
松本さんは幼い時に、覚えていっきに言わなければいけないとお父さんから言われ、 ことばを書いた紙をトイレに持って行って覚えたそうです。
ことばは、雲雀(ヒバリ)の代弁だそうで、『巣にいる子どもに近づくな!』 という意味だそうです。
大人は、ことばの謂われはわかっても、なかなか意味が通じないと 覚えにくいのですが子どもは丸ごと覚えることができます。
小さい時に面白いことばに出会うのは、宝物を拾ったようなワクワク感があります。
子どもが育ち、学ぶのにこのワクワク感こそが一番大切と思います。
(島原市有明町東向保育園にて 2005.1.10取材)