うた
ピーチクチャー ピーチクチャー チーチャーホーチャー ビンズルヨウニ ツーテンカラ ナーニヲモッテ オモシロイ ヤレコノ ズンズルベッコ サンノケッケ トイマンシュルベ シュクシュクションベン パーイロパーイロ ジンタン ノ!
あそびかた
ことばあそびです
早口で言えるようにリズムをつかみ唱える
きろく
島原の春陽保育園と学童の子どもたちがラップ調(ゆっくりバージョン)にチャレンジしました。
わけがわからない言葉は「巣にいる子どもに近づくな!」 の意味ですが、それがかえって 子どもたちの気をひいたようです。
早口バージョンも練習したら流れるように、ヒバリのお母さんの代弁を唱えられるようなりました。ビックリです。
島原には早口の人が多いので遺伝子なのかもしれませんね。
ピーチクチャー(3)No.232 前回(1)No.113(2)No.138
(島原市有明町東向保育園にて 2005.1.10取材 採譜)
うた
ちんちき やまぐぁ むっくい むっくい はなさち はなさち うてぃてぃ だーりち ひっちかま ひっちかま ぷぃ〜
あそびかた
沖縄のしぐさあそびです。
きろく
東京の昭島で坂野知恵さんがやっている「わらべうた倶楽部」で教えていただきました。
沖縄のことばは独特ですが、沖縄出身の友だちに聞くところによると
ちんちきやまぐぁ→(ちんきる=つねる やま=山 ぐぁ=小さい) むっくい→(もっこり)はなさち→(花が咲く)うてぃてぃ→(落ちる)だーりち→(そのような状態になる、しまう) ひっち→(ちょこっととっては)かま→(食べよう)ぷぃ〜→(?)
かわいいしぐさがあって面白いです。からだをゆすって踊りながらうたいたいですね。
知恵さん曰く、ぷぃ〜で腕をなであげるのが何だかステキだと。 まったくその通りで、意味も訳もないところにわらべうたの面白さは詰まっています。
親と子の自由空間「ほっと」での「わらべうた倶楽部」に参加してよかった!!
さっそく長崎でもあそんでみよう。(No.231)
うた
つんなんごう つんなんごう いざきのはままで つんなんごう
あそび
手をつなぎ列でうねり歩き→列の先頭は、すきなところへ列を進ませ、
うたの2回目で先頭が最後尾につく
きろく
博多、筑前一円で幼児が手をつないで遊ぶときにうたった。
享保の飢饉の時、荒戸の米倉から出されるお救い米を貰いに行くのに、行き倒れを防止するため、手をつなぎ、助け合って行ったことから、うたわれるようになったという。
享保の飢饉とは、江戸四大飢饉の一つ。1732年に冷夏、長雨の天候不順上、イナゴやウンカなどの害虫があり、大飢饉になった。
福岡藩でも全人口30万人の約20%の6、7万人が飢餓で亡くなりました。手をつないで行かなくてはならない切迫した時代があったのですね。
第57回わらべうたでは他に羊毛鈴つくりもして、賑やかなワークショップでした。No.230
(参考文献・日本わらべ歌全集 福岡のわらべ歌)
うた
おなべの かいもち にえたら もってこい あずきじゃ ねぐさい きなこで もってこい
あそびかた
円並びに座り、となりへお手玉を渡していく
きろく
このわらべうたは石川県に伝わるものです。
桃山時代、石川県の要城・末森城の戦いで佐々成政に攻められ落城寸前のおり、城主・奥村永福の妻が疲弊した兵士を励まし持ちこたえたのが わらべうたになっているそうです。
かいもちをお手玉にみたてて、わらべうたであそんでいます。
3、4歳児はスムーズに渡せないので、おにぎりを握るしぐさで良いと思います。5、6歳になったら、左手で「もってこい」の「こい」でお手玉を渡すタイミングをゆっくり始めてみましょう。
第53、54回わらべうたワークショップで取り上げましたが、手のしぐさが定まらずワイワイとみなさんの笑いをよんだわらべうたでした。No.226
(参考文献・日本わらべ歌全集 石川のわらべ歌)
第52回わらべうたワークショップでうちわ製作をしました。
プログラムは、「ぎっこばっこ」「えんどうまめ」「だまれだまれ」「コゾウネロ」「大黒さん」でした。
うちわは、30分~40分で出来上がり。みなさん、がんばりましたよ。
10名がそれぞれ手書きでユニークです。ごらんください。
福が来ますようにとうたいました。次回は7月24日(日)です。
うた
だいこくさんと えびすさん からから にほんへ わたるとき しおかぜ ふかれ またかぜ ふかれ それで おかおが まっくろい
あそびかた
見立てあそび。うちわに描いて、または人形などを使ってうたいます。
きろく
七福神のなかにいらっしゃる大黒さんと恵比須さんです。
もともと日本で古くから伝わる恵比須(恵比寿)。インド発祥の大黒天 毘沙門天 弁財天。中国からやってきた福禄寿 寿老人 布袋。
長崎では、恵比須さんは海辺に像が座ってて海の神様でいらっしゃいます。
ほかに商売繁盛、農村では田の神、かまどの神として祀られるほど日本人になじみ深い神様です。 No.224
(参考資料 熊本宮崎のわらべ歌 柳原書店)
うた
へっぺ へっぺ おらかじやのこだぞ はりさっぽもった それがおっかなか にーげろ
あそびかた
へびに見立てたものを草むらから出してうたう
きろく
新潟県十日町市に伝わるへびのうたです。春になるとへびが山に出没しだします。 それを子どもたちが、威勢よくけちらすためにうたったのでしょう。
みなさん、山でへびに出会う心配がある時にはうたいながら登りましょう。
折り紙へびも作ると楽しいと思います。No.223
2016年5月のわらべうたワークや春陽保育園のわらべうたで紹介しました。
(参考資料:新潟 富山のわらべうた 柳原書店)
うた
ひなさまこさま やまかわこえて またらいねんおいで
あそびかた
季節のわらべうた
おひなさまを籠や箱において、ゆっくり揺らしうたう
きろく
平安時代のころ、ひなまつりは紙でつくった人形を流し、厄祓いをするの節句ならわしだった。それが時代とともに、立ち雛から座り雛になっていきます。
そして、江戸時代になってだんだん豪華になってきました。
鳥取市の用瀬(もちがせ)町では、流しびな祭りが毎年行われるそうです。
2016年の節句(3月3日)は旧暦では、4月9日。来月の9日までたくさんうたいましょう。
童謡の「うれしいひなまつり」がこの頃よくうたわれますが、わらべうたも素朴でいいですね。
第48回わらべうたワークショップで取り上げました。(No.221)
他に、氷柱のうた「もがんこ」「うめぼしゅたべても」など季節のうたもうたいました。春がもうすぐです。
第47回ワークショップのようすはここです。
うた
いちわの からすが かーかー にわの にわとり こけこっ こー さんわの さかなが およぎだす し は しらがの おじいさん ほら いちぬけろ ほら にぬけろ ほら さんぬけろ ほら し ぬけろ ほら ご ぬけろ・・・
あそび
1)からす、にわとり、さかな、おじいさんのしぐさをそれぞれする
次に隊伍をくみながら門くぐりをする
2)長縄とびであそぶ
きろく
春陽保育園(島原)の年長さんの外あそびです。2)に挑戦しました。
冬に園庭でする長縄とびは、体もポカポカ温まりいいあそびです。
初めは赤の軽い縄でしたが、重さがあるほうが安定して振れることが判りました。急いで太い長縄に仕立てています。
人数が多いので「ほら一ぬけた→十ぬけた」までします。縄の着地をみて、飛ぶ、ぬけるタイミングを合わせるのは年長さんには難しいそう。
でも、いくらでもあそべる楽しさがありました。No.220
上手になったら「くまさん くまさん」のように高度な縄とびにも挑戦してもらいたいです。
(参考資料 わらべうたであそぼう 明治図書)
うた
もぐらうちゃ こんやまで もぐらうちゃ こんやまで ・・・(しばらくしてから) こんくらいうっも てぶらにかえすは おんごもて じゃごもて
あそびかた
「もぐら打ち」の行事をまねるしぐさあそびです。
二枚の布を結んだ物や、新聞紙を丸めて、または藁のバットを作って 地面をたたきながらうたいます。
きろく
1)2016年1月17日第47回わらべうたワークショップのきろくです。
あそび方を変えて、藁のバットを叩く下にもぐらさんが潜り込み抜けていきます。チョロチョロともぐらさんも楽しそうです。No.219
2)2005年のきろくです。No.34
南高来郡の有明町に伝わるわらべうたのご紹介です。
同町にお住まいの松本信子さんに「もぐら打ち」の行事についてお聞きしました。
ここでは、一月十四日の日に、子どもたちが集まり町内の家々を回るそうです。農作物に害を与えるモグラを追い払い、豊作や無病息災などを願います。
訪れる家は、新婚のお嫁さんが初めてお正月を迎えた家。その家の軒下の地面をバット状にした藁(わら)を振りかざして打っていくそうです。
藁といっても一メートルくらいの竹を藁でまいて縄できびったものです。 たたいて回ると、その家主から子どもたちにお菓子が振る舞われます。
もしも、お菓子など何も振る舞ってもらえなかったときは、うたの最後に憎まれことばを言うそうです。「おんごもて」とは鬼の子をもて、「じゃごもて」とは蛇の子をもて、とも言われ何とも強烈な物言いです。
また、松浦市星鹿地区では、今年も一月六日に正月行事「もぐら打ち」が行われたそうです。
ここでは「祝いましょ 祝い餅(もち)くれたなら 末も繁盛 世も繁盛」「どーんとどっさり福の神」などという歌詞で、青竹を藁でくるんだ棒で玄関先の地面をたたいたそうです。
わらべうたのことばには、このような福を呼ぶものや、ドキッとするようなことばを大っぴらにうたうあそびが他にもたくさんあります。
いずれにせよ、子どもたちにとってみんなで大声を出して元気にうたうことはストレスがなくなり、その上お菓子までもらえる面白い行事なのです。
(長崎新聞 掲載)(2005年1月10日 東向保育園にて取材)
他に2010年、藁を作っている作っているようすはここ(No.160)
前回の「らかんさん」でバケリレーした水は、最後に火事場にみたててたボードに放ちます。
もともと「やまかじやけろ」はまっ赤な夕焼けを火事に見立ててうたっています。今回はこの最後の水かけにワクワクでした。
うた
やまかじやけろ もしきはもえろ こじきはあたれ かーらすからす かんざぶろー おまえのうちが やけるぞー はーやくいって みずかけろ
実際4歳児さんがやってみると、日ごろバケツの水を捨てることはあっても、物にかけたことがないのです。
あらら、バケツの水をあらぬところにかけたり、持ったままのバケツに振られてグルグル回ったり、ワァワァ言いながらあそびました。
こんなあそびが出来るのも手押しポンプがあって、起伏に富んだ園庭ができたからです。 子どもたちの顔がイキイキしています。 No.218
(参考資料:わらべうた 岩波書店)
春陽保育園の園庭は丘あり、谷あり、大木ありであそびが広がります。
4歳児の外あそびです。手渡すということにポイントをおいて「らかんさん」でバケツリレーをしました。
うた
らかんさんが そろたら そろそろ まわそじゃ ないかいな ヨイヤサノ ヨイヤサ ヨイヤサノ ヨイヤサ …
昔の手押しポンプを押しながら水おけに水を貯め、ブリキのバケツで汲み、となりへ手渡していきます。
ブリキバケツが重くても、毎日そうじに使ってて安定感がある。水は大切、こぼさない量にすることも知恵でした。
初めての経験でも、うまく手渡しできて楽しそうでした。 No.217
(長崎新聞 掲載)(2004年4月5日 佐々町立図書館にて取材)
うた
たばこいっぽん おとした ひろた ひろた かやせ かやせ いやよ いやよ かやさないと うしろのこを とるぞ とるなら とってみろ
あそびかた
子とろうあそびです。 鬼が親子と問答しながら最後に後ろの子を取ります。
まず鬼が、1本指をふりながら「 たばこ・・・おとした」 親子が手を打ちながら「ひろた ひろた」と順々にうたいます。
最後に親が「とってみろ」の「ろ」で両手をひろげ、子は親につながります。 鬼は最後尾の子をとろうとして親はそれを防ごうとします。
きろく
島原の春陽保育園の園庭ができて、外あそびをたくさんしました。(2015年10月30日・その動画はここ&ここ)
これは年長以上のあそびですが、3歳児さんは一生懸命に親や鬼を演じました。
鬼はしっぽの子を捕まえようとします。親は子どもを守りながら、子どもは芝生の上でこけながら逃げます。
みんなのけなげな姿は微笑ましかったです。 No.216 No.73
(参考資料: 佐賀 長崎のわらべ歌 柳原書店)
保育サポーターさんむけのわらべうた講習は16名参加でした。
これは、2014年から始まった子育て中の医師をサポートする保育システム。当県が群馬県、山口県医師会に続いて全国3番目の試みだそうです。
知っているわらべうた、カンタンにできるあそびからしました。
長崎のわらべうたを中心のプログラム
1)らかんさん(渡しあそび・長崎)
2)オナベフ
3)でんでらりゅうば(手・長崎)
4)オデコサンヲ(しぐさあそび)
5)おうちの女中さん(せっせっせ・長崎)
6)ねったか(こもりうた・長崎) *赤字をクリックで動画がみれます。
お医者さんの仕事は激務だし、時間も定刻に終わりませんね。最新医療の勉強も大変です。
そんな時、子どもを安心して預けられるすばらしいシステムができていました。
大いに活用されて長崎県の医療現場を支えてほしいです!!
うた
こーんぼうた こんぼうた どうして せがひくいの こうやのうらで あおなにもまれて それで せが ひくいの はやくたって うんどしな
あそびかた
1)あかちゃんを、抱っこして足をもち「あんよ」をうながすように 上下に動かしながら、うたいます。または、わきをかかえて、ひざの上で跳ねさせたりしてうたいます。
2)人形をつかって観せる
きろく
2)第43回わらべうたワークショップでは人形をつかってみました。 観せるうたの時はゆっくり目にうたいます。人形の足のボタンはカチカチとかわいい音がします。No.215
1)のあそびはここにアップしています。No.13
(参考資料 わらべうたであそぼう 明治図書)