わらべうたとゆかいな日々
わらべうた 長崎のこと スモーク(くん製)

あの大震災から6ヶ月がたちました。忘れないようにと思います。

これからも、大きな地震がいつ来るか知れないのですから・・・日ごろから、明日という日は来ないかもしれない!!と、自分だけは別なんてオコガマシイ考えを捨てるようにと思います。 なかなかですが。。

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9月11日は、朝からワークショップ、午後からは母のところに行っていて、母と14:46分に黙祷されてるTV中継といっしょに黙祷したのですが・・・現地の方々の苦渋生活と平穏に長崎に暮らす私たち。。

母と一緒に英語の単語のことや、たわい無い話がワラワラとできるって、ありがたいです。


長崎は晴れ、清々しい朝ですが昼になるとカンカン照り・・でも、もう夏の終わりの残暑です。

福田から小江の道路沿いから見た小江港です。青空が広がっていて、すじ雲がスースーと線を引いて涼しげで秋がもうすぐです。 夏休みも後2日になりましたよ。

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でも、今度は台風がやってくる時期で・・気になる12号の予報がでています。アメリカには、ハリケーン「アイリーン」が上陸して、28日に少なくとも21人が死亡し、450万世帯が停電したらしいです。

九州は台風ラッシュ地ですが、アメリカには、あまりでっかい台風は上陸しないんですね。この時期に長崎県の島原では、台風を避ける風除け祭をしているそうです。 面白そう!!・・・今日で終わってしまった。

墨をつけられても良いように黒服を着て行きたかったなぁ・・・来年ね!!



大変な震災から5ヶ月が経ちました。まだ、仮設住宅や転地で不自由な生活が山積みあるでしょう。でも・・上を見て・・・楽しい。と思えるよう心がけたい。。 長崎は穏やかで美しい空が広がっています。

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このわらべうたは、東京の坂野さんから教えて頂きました。元気の出るわらべうたです。

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富貴万福末繁盛・福島の風船つきわらべうた

ひとつ  日の出は  畑でおがめ  ハァ 富貴万福末繁盛
ふたつ  踏むほど  伸びるは麦よ ハァ 富貴万福末繁盛
みっつ  見るなよ  上みりゃ  星(欲し)だらけ   ハァ 富貴万福末繁盛
よっつ  夜業(よわり)にゃ   昔(むかし)こ嬉し  ハァ 富貴万福末繁盛
いつつ  囲炉裏(いろり)にゃ  絶やすな火種(ひだね)ハァ 富貴万福末繁盛
むっつ  むやみと  妬(ねた)むな 隣(となり)   ハァ 富貴万福末繁盛
ななつ  泣くより  笑って暮らせ    ハァ 富貴万福末繁盛
ここのつ 子めらは  お家(いえ)の宝  ハァ 富貴万福末繁盛
とおで  徳つみゃ  孫子(まごこ)に返るハァ 富貴万福末繁盛
ハァ 富貴万福末繁盛

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福島へ、東北へ・・・ハァ 富貴万福末繁盛!!です。



長崎全市内に、今朝11時に防災無線から黙祷のサイレンと市長アナウンスがありました。

29年前の今日、1982年7月23日に長崎大水害で299名の方が亡くなられたのです。そのことを悼み、防災のこころづもりを長崎市長が無線で呼びけたのでした。

「身の回りに危険なところはありませんか?」と市長の声・・・。「緊急災害の時に非難する場所がわかっていますか?」などアナウンスでした。

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私は、初めて市長が自ら防災無線で語りかけたのを聴いたんです。自分たちの自治体はお互いが寄り添い生きていきましょう!!ですね。

3.11の震災以後、みんなで助けあおうという空気がでてきているのでしょう。


今日は、第4日曜日で町内掃除日です。
朝、曇り空でどうなるかなぁ?・・・やっぱり雨がぱらぱら、来週に延期です。

こんな時は、がんばって教室で練習だ!と外に出てみました。
車を運転して下ると・・台風みたいな強風に木々が大揺れ、わさわさわさ・・・。

山から降りて、浦上駅の踏切手前で一旦停止した時のことです。 びゅ〜っと突風が。
歩いている人のビニール傘がパラッとひっくり返り、骨もヘニャヘニャに。
一瞬でダメ傘になってしまったのを閉じて、男の人は苦笑いです。

あら〜っ!! 目の前の踏切の遮断機がグニャリ、ボッキリ!! 

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でも、まず渡らにゃきゃ! 折れた遮断機をグチャっと踏込し、車を横止めしました。
すぐに後続のタクシーの運転手さんが、踏切に横たわる遮断機を片付けて下さいましたよ。

私「何処に連絡したらよかとでしょうか?・・速く、知らせんば!!」と。
運転手さん「今、無線で知らせます。」と。 助かったぁ!! 

それから、PCデポのお店の看板もグラリ傾き・・・人が、あらら!と見てました。
瞬間的な突風の爪あとがここにも来たんですね。 

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遮断機のその後が心配になって教室から浦上駅に電話したら、作業人が出ました。と。
よかったぁ。  突風で道路は木の葉、木の枝だらけ・・・突風の日曜日です。

本当に、日本のタクシーは24時間365日無線が繋がってて地域の防犯・防災に役立ってる!!
大きな踏切事故にならず、タクシーの皆さん方に感謝です。


久しぶりにyoutubeでいろんな音楽をきいてみました。

その中で、東日本大震災「日本の皆様へ」チェリストのヨーヨー・マ氏から・・・という
youtubeでの演奏にびっくりでした。



スゴイ演奏です・・・・音も映像も心がゆさぶられます。
いろんな言葉もいらない、この演奏だけで伝わるものがあるのですね。

今日で3月11日から3ヶ月経ちました。
現地のニュースを見て、同じ日本にいても想像がつかなくて申し訳ない・・・と。

このように、遠くの方から日本の事を思ってメッセージを頂きありがたいことです。


東日本大震災にあわれた、岩手県出身の佐々木佳奈子さんの版画にはっとしました。

「人と人が繋がる」というありがたさが、この版画に現れていて目に止まったのです。
その版画が、岩手県大槌町(おおつち)・・・遠く日本の果て長崎の地で私の心を温めています。

佐々木さんは、ギャラリーエムで版画展をされた岩井康頼氏のゼミの教え子だそうです。
震災で彼女のご実家も全滅にあわれて、大学院を断念されたとか、、、。

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今は、ふるさとで災害ボランティアで復興をめざす日々を送られているそうです。
そんな教え子のささやかな力になればと、、、岩井氏は弘前大学の在学中の彼女の「版」を
刷り支援をされています。

もし、気に入って頂けましたら、、、彼女のもとに全額が届くようにと振込用紙が添えて
ギャラリーに届いたそうです。岩井氏とギャラリーエムの支援が始まっていますよ。

彼女の再生の長い過程を孤立させてはならない。との岩井先生のお気持ちが伝わります。

*お問い合わせ:岩井康頼 弘前市小澤苺原25-2 Tel 0172-87-7329
*版画のみ:一部2000円。額装つきは、ギャラリーにお問い合わせください。

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GalleryEM ギャラリー エム
〒850-0843
長崎市常磐町1−8 明治商会ビル2F
Tel 095-827-7602 Fax 095-822-5252
info@gallery-em.com
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明治大学 駿河台キャンパスでの唐十郎公演「ひんやり児(こ)」が終わりました。
その後の唐十郎さん中沢新一さんら四人によるアフタートークのご紹介です。

公演は去年から大阪、水戸(震災で明大に変更)、東京と5月中巡業しています。
でも、アフタートークは明大・駿河台キャンパスのみでした。

私は、中沢新一さんの話を直に聴いてみたくて、、、震災のことも関係した話でしたよ。



アフタートークをあくまでも、私流にとらえると・・・

日本人はペリーが来て鎖国を解き、西洋に追いつけと、、、がむしゃら工業大国を目指した。
終戦後は、ガンバッテ、、経済大国として世界の注目をあびるようになったけれど、、、。

経済優先の原発は、外国製のマニュアルだけを取り入れて中身を吟味していなかった。

日本人は弱者を置いてきぼり、、後ろを見ずに突っ走り張り、、張りぼてみたいな日本に。
その経済、工業優先の日本は、原発事故で世界にハズカシイ姿をさらして、、、。
もう、張りぼては萎んだのだから、、、これからは地道に日本人らしい道を探るしかない。

白いお豆腐が水槽でプカプカ、、、浮かんで漂っているさまはまさに、震災にあって
原発に翻弄されている東北の土地と住んでいる弱き者たちの姿そのものです。

この劇の中に、震災、原発とかぶる本質や一致点が潜んでいるのではないだろうか。
この時期にこの公演は、唐十郎の天才性が生んだ作品だと思う。 ・・・私流まとめ終わり。

それから、、、唐十郎=水、沼などに、非常なコダワリがある!!って解ったんです。

アフタートークも面白かったぁ!!

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最後に、赤テントで姪と記念写真をパチリ!
goodな唐十郎公演と濃い内容のアフタートークの後は、、、ラーメン食べようってことに。

でも、、、あ〜ぁ! 御茶ノ水駅前の博多ラーメンはマズカッタ、、、。


ワークショップは、丸太の橋を7人を誘導しながら渡ったり、積み木を再構築したり、、。

グループの一人に全員分の食品が渡され、それにスプーンおしぼりも分配させる。

目が見えたらカンタンに出来たものも暗闇では手探り、、手探り、、言葉が大切なのです。
黙っていたら相手が解っているのか? 確認の手立てがなく、、存在さえ消えるのです。

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ワークショップ終了  ー結果ー

1)グループは誘導=OK。協力構築作業(2つ)1=完璧 2=半分。食事=半分。
2)グループは誘導=OK。協力構築作業(2つ)1=ミス 2=完璧。食事=ほぼOK。

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ワークショップを体験をした後の私の考察。(あくまでも個人的です)

*かけ声必要。 人の話すのをさえぎらないように。(私は、耳が痛いなぁ、、。)
*暗闇の場に落ち着きをもたらす為に言葉はゆっくり、ハッキリ、声のトーンを下げる。
(これは、私がリーダーだったのでみなさんにお願いしました。わらべうたの知恵です。)

*フレンドリーな言葉を選ぶ。 いつも相手に伝わってるか?を念頭に置いて。
*企業にいる人で、特に中高年の人の声は大きくて速くて、暗闇状況認識度が、、、。
*職場の上下関係をワークショップ内に反映させがちになる。(新人研修なら良いかも)

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私は明るくなって参加者の声のトーン、声色が暗闇と違って聴こえたです。ナゼ??
視覚優先に暮らしている私の聴感はずいぶんニブイかも、、、。いけないぞ!!

本当は、暗闇で自分の気配を消して、、、人の気配を感じる様になりたかった。

忍者みたいに!!ネ。


エマージェンシー・ワークショップには3名の視覚障害者のスタッフが一緒に入ります。
グループで競ったわけではありませんが、一つの作業ごとに時間制限がありました。

なんで、私がリーダーになったかって??
それは、直ぐに「山田ゆかりです」って手を上げて名乗ったからなのですよ。

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さてさて、一人ずつ自分にあった白杖を選びます。
いざ、暗闇の中へと思うと、、、ワクワクして来るんですね。
女だてらに臆面することがないこの性格は、、、いかがなものかと思いますが。

1)グループは、リーダーが私になって「ゆかり」グループ。
2)グループは、若い女性で宗教団体の緊急部署の方がリーダーで「くいしんぼ」グループ。

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中に入ると人声が大きく聴こえるんです。
それを自己コントロール出来ない人がいてガヤガヤ、、ワラワラ、、まとまらない。

作業1)
a ) テーブルの上にある同質の箱10個を集める作業。(布カバー無しと有りがあった)
  布カバー箱7個を選び、残し→足りない3個をとなりのグループからもらい、数える。
b ) 各自1箱の中のグロックを取り出し、他人のは触らずに自分のおよそのサイズを言う。
c ) サイズの小さいものから組み立てる順番を7人が決めていく。
d ) 最後の一回のみで10個組み立てていく。

ネタバレになるとこれからの体験者が面白く無いので、、、このような作業が続きました。


3月1日に紹介した「ダイヤログ・イン・ザ・ダーク」の特別プログラムに行ってきました。
その体験を3回に分けてご紹介します。

私が東京にいる間に大震災後の特別プログラムを開いていて、、、ラッキー!!
通常の会場は、東京都渋谷区神宮前であっていますがエマージェンシーは六本木ヒルズ。

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震災前には、企業向けエマージェンシー(非常時、緊急事態)プログラムは無かったんです。
時間も3時間と、たっぷりだったんですよ。

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午後の部の定員25名に、参加されたのは14名。(内、女性4名)
いろんな企業からの研修の人が数多く・外国人一人・個人は私のみでした。

まず、自己紹介などなく7人づつの2グループに分かれてリーダーを決めます。
そのリーダーの基にルール作り、話し合い、誘導、協力構築作業、食事などのプログラムが。

<暗闇の中でのダイアログ・エマージェンシー・ワークショップ>は一言、面白かった!!
ぜんぜん、パニックにならず3時間が短い! 楽しい!!

私は一日中でも、暗闇に居てOK。 日常じゃないからかも?、、ですが、、。


5月12日、福島の東洋学園の方々が避難されている鴨川青少年の家へ私一人で行きました。
わらべうたボランティアに参加されたのは100名ほど。その様子をご紹介します。

プログラム    ー東洋学園のみなさんとあそんだのわらべうたー

1)うえからしたから   (布をつかったわらべうた)
2)こりゃどこの     (音を楽しむわらべうた・トーンチャイムを使って)
3)やまこえでかわこえで (福島のわらべうた・鬼ごっこ)
4)町で饅頭こうて    (長崎のわらべうた)

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5)紙芝居        (しりなりべら・くわず女房の二話)
6)富貴万福末繁盛    (福島のわらべうた・唱える)
7)メリーさんのひつじ  (童謡であそぶ)
8)寢ったか寢らんかと  (長崎のわらべうた・こもりうた)

会場にキーボードが無いので紙芝居はカリンバと効果音をつけて一人でする予定でした。
ところが電気ピアノがあったんです。 でも、、、譜面立てが使えなかったんです。
そこで、児童部長の猪狩さんが紙芝居を持ってて下さって、、、出来ました。 ホッと。

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「山超えで」の鬼ごっこではみなさんとキャーキャーと走りまわり。
若い男の子は走るのが速い!速い! 鬼役で捕まえるのに必死でハーハーと息ぎれです。

「ふうきまんぷくすえはんじょう!!」は初めは蚊の鳴くような声でしたが、、、だんだん。
福島のわらべうたですもの、大声が出てきて、、元気を呼び出してきました。

東洋学園のみな様、鴨川青少年家のスタッフの方々、お世話になりました。
今度のボランティアで元気をもらったのは、もしかして私かも?、、なのですよ。

年齢問わず、初めて会う人とでも出来るわらべうたってスバラシイ!!
長年していてヨカッタ、ヨカッタ。


震災に会われて2ヶ月たった福島の東洋学園に5月12日に行ってきました。

私が役立つ所はないかと千葉の友人にルートを頼んでいましたら、、東洋学園と連絡がつき
わらべうたボランティアすることになりました。
今、知的障害児施設「東洋学園児童部」(福島県富岡町) が避難していた千葉の鴨川へ。

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東洋学園の皆さん、7歳〜60歳 278名が千葉県の鴨川青少年家に避難されていました。
3月11日震災にあってから4回避難されたのようすは朝日新聞にも取り上げられています。

5月から児童・生徒さんは、安房特別支援学校で新たな学校生活も始まったと房日新聞にも。

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児童部長の猪狩さんは、禁止区域の施設にそ〜っ、、と戻って書類など持ち出したり。
趣味のバンド仲間もどうなったやら? 楽器も流され、、「ぜ〜んぶ、流された!!」と。

それに車の中では「音楽は前はロックだけど、今はこんな柔らかい曲を聴いてるんです。」
と明るくハハハ、、、と話されました。
また、7月以降はまた浮き草になるそうで、苦労の連続でしょうが明るい方でした。

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こんな時こそ、猪狩さんのような明るさと行動力が要ですね。 
東洋学園のみな様、鴨川青少年家のスタッフの方々、お世話になりました。

福島弁ワールドに入って、ことばがどうかな?と心配でしたが。
そんなことはふっ飛んで長崎弁まる出しのわらべうたをあそんで来ましたよ。


一年ぶりに東京へ。 ふいに、、、SKYチケットを取ったのは3月10日でした。
翌日に東日本大震災が起きるとも知らずに。

震災の前日に東京へいこうと決めたのだから、行きなさい!ということでしょう。
チケットどおり5月10日に行くことにしました。

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10日は、長崎も東京も雨、、雨、、。でも機上からの空は晴れて夕焼けが美しい。
途中、神戸に20分ほど立ち寄り、、、羽田まで3時間弱のフライト時間でした。

吉祥寺までのリムジンバスから見えるオフィスビル群、車、マンション、、、、。
ネオン夜景の中にむなしさと脆さ、都会という砂の上にたくさんの人がうごめいている。
まるで、、、映画のシーンように。

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明日という日が来ないかもしれない。
この人とはもう会えないかもしれないという思いが、、、ふわり、、かすめていきます。

3月11日から、、、なんだか、じわじわと自分のたいせつな順位が替わりつつ、なのです。


丁度、1ヶ月ほど前の3月9日に木の芽が芽吹いているのを紹介しました。

ふと、庭先のを見ると、山椒(サンショウ)の木の芽は立派にシンメトリーに新緑の葉を
咲かせています。
葉の中にチョンチョンと可愛い黄色い花も咲さかせています。

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前回はつぼみの木の芽でしたが、、、それから2日後、3月11日は誰も予測しないような
悲惨な東日本大震災が起きてしまいました。  今からも起きるかもしれないですね。

この1ヶ月の間にも自然の全てのいぶきはやって来て、、、人間に限らず生きているのですね。
すぎた時間は元に戻せないとつくづく感じます。

こんな時です、生かされたものは精いっぱい顔をあげて空を見て暮らしたいです。

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