美しい長崎刺繍の着物に出会いました。
この着物のことで、長崎歴史文化協会の越中哲也先生を訪ねられて。
着物を広げていらっしゃ方が中野英子さん。対馬の知人から預かっているそうです。
グレーの地に白鶴が羽ばたき、竹は金糸、笹は朱糸と薄藍糸、梅は鉛丹色、松は濃淡染めで
裾には長崎刺繍で金糸の獅子がモリモリと勇ましく刺繍されています。
昔ならではの立派な衣装。現在ではこんな凝った着物はできません。
越中先生のお話では。
「昔、男ん子が元服の時、皆さんにお披露目すっ時に着る着物ですたい。成人は男ん子18歳
女ん子は14歳にしよった。」とのことです。
裾には綿が入っていて、着るというよりは羽織るのでしょうか?
この着物の出処は対馬だそうで、、、、こんな手の込んだ着物を揃えられる家は裕福な
対馬の名家なんでしょうね。
大事にとって置いて頂きたい美術品ですね。